ガス容量の確認方法|この物件でやっていける?

こんにちは。インテリアデザイナーのフナピです。
今日は、飲食店をオープンする前の物件探しに必要な、ガスの容量の確認方法についてお伝えさせていただきます。
物件選びで重要なポイントは沢山あります。
立地 賃料 物件のスペック 周囲の環境 など挙げればキリがありませんが
今回は物件のスペックのその中でも厨房に関わる重要な、ガス容量に絞ってお話しさせていただきます。
これからお店の物件を探される方は、ぜひ参考になさってみてください。

なぜ、ガス容量が重要なのでしょうか?
お店作りで厨房に立つのがお客様ご自身である場合は特に、厨房機器にこだわりがある方が多いです。
それはもちろんそうですよね。
厨房機器は、より快適に最高のパフォーマンスで存分に腕を振るうための相棒のような存在ですから。
しかし、どうしても導入したいこだわりの機器があったのに、物件を借りてしまってからやはり入らないから諦めるしかない場合も、残念ながら十分あり得ます。
そんな悲しい事態を避けるために、まずは物件を借りる前にある程度、置きたい厨房機器を検討しておくことをお勧めします。

例えば、ピザ屋さんをオープンしたい場合の一例を見てみましょう。※あくまでも一般例です。

(例)ピザ屋さん
現場にあらかじめ付いているガスメーターは4号とします。

以下の厨房機器の搬入を予定しています。
電気オーブン
生地をこねる機械
ガスフライヤー  ←ガス使用
食洗機
製氷機
コールドテーブル
冷凍庫
オーブン付ガスレンジ ←ガス使用
シンク
調理台
冷蔵庫

さらに、現場は居抜き物件でもともと16号のガスメーターが付いているとします。
新しく買い換えるよりも、出来ればこの給湯器を利用できたらと考えますね。

以上の条件でシミュレーションしてみます。

まず、ガスメーターについて。
ガスの配管がある物件には、ガス会社が使用量を把握するメーターが付いています。電気にも水道にもメーターが付いていますね。
ガスメーターの役割は、使用量を測るためだけではなく、メーターの大きさごとに定めた以上のガスが流れた時など危険を察知した際に自動的にガスを遮断する安全装置の役割も果たします。
そのため、ガスを引き込む配管の太さに適したガスメーターが取り付けられている訳です。

続いてガスメーターの号数に付いて解説します。
ガスメーターの 1号=1㎥/h を指します。
都市ガス13Aは、1㎥=11,000kcal です。つまり 1号=11,000kcal
4号のメーターなら44,000kcalまでOKということになります。

ただし、これはメーターが取り替えられない場合。これは裏技ですが
ガスの配管によってはもっと大きいメーターに取り替えられる事もあるので、必要に応じて所轄のガス会社に確認を取ってみると良いです。
(ここの物件の4号のガスメーターを6号に替えられる?と聞けばOK。ガス配管の使用状況を見て教えてくれます。)
今回は6号メーターまでなら交換可能ということでしたので、交換することにしました。
6号=66,000kcalまで使用可能に。大幅アップですね!!!

ちなみにガスメーターの号数はここに書いてあります。画像中の赤い四角部分ん数字です。これは6号のガスメーターです。

許容量が判明したところで、消費量を割り出します。
厨房機器のカタログなどに、消費量が載っています。単位はkcalのところを見ましょう。
・ガスフライヤー:13,000kcal
・オーブン付ガスレンジ:34,000kcal
合計=47,000kcal

さらに、16号のガス給湯器の消費量を調べてみましょう。
給湯器の1号=1500kcal/hとされます。(何が1500kcalなんだというお話はまた別な機会に。)
16号給湯器=24,000kcal

許容量と消費量が出揃ったところで、計算してみましょう。
66,000(ガスメーター) - 47,000(厨房機器) - 24,000(給湯器) = -5,000kcal   

・・・全然足りませんでした(汗)しかし、ここでも裏技が!!
「給湯器の使用を8割くらいに抑えられるとすれば」どうでしょうか。
8割の使用とは、メーターの本来の能力が8割しか発揮されないという意味です。一定以上出すとぬるくなってしまうなどの使用感の不満は可能性がありますが、8割を超えると何か大変なことが起こるわけではありません。
24,000kcal ×0.8=19,200kcal これで再計算してみます。

66,000(ガスメーター) - 47,000(厨房機器) - 19,200(給湯器8割使用) = -200kcal   

このくらいなら・・・なんとか大丈夫な感じがしませんか?実際にはこのくらいであればガス施工の業者さんからゴーサインが出ると思われます。試算の数値が少しでも超えてしまったらもう絶対にアウト!とはなりませんので、内装屋さんにお願いしてガス業者さんの確認を取ってもらうと良いでしょう。

このように工夫してもどうしても大幅に許容量を超えてしまうのであれば
厨房機器を見直す必要があります。ガス消費の少ない小さめする、電気のタイプに変更するなどです。
その場合には、今度は電気の容量にも気をつけなければなりません!

いかがでしたでしょうか。
このような感じで、ガス容量の角度から、借りようとしている物件が自分が作りたいお店の厨房に見合うかどうかおおまかに判断することができます。
ご自身だけで心配な場合には、内装工事をお願いする予定の業者さんに使いたい厨房機器をお伝えし確認をしてもらうのが安心です。くれぐれも借りてしまってから大変窮屈な思いをされないよう、心からお祈りします。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
あくまでも私自身の経験から得た知識にありますので、間違えていることがありましたらどうか優しくご指摘いただけますと大変ありがたいです。

それではまた。

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