木の塗装|ペンキ塗りは奥が深い!

木のペンキ塗りについて、皆さまどのくらいご存知でしょうか。
種類や塗り方は様々で、結構奥が深いものです。
丁度つい先日、社員総出で現場のペンキ塗りを行いました(笑)

本当は「塗装屋さん」というプロが居るくらいなので、そちらに全てお任せできたら一番良いのですが
塗る範囲が広い場合には、塗り方などの指導を貰いながら全員で取り掛かった方が効率よくあっという間に塗れます!

現場が早く進むことは作り手にもお客様にもメリットだらけ。
時にはデザイナー自ら作業着で手を動かすことも、お客様の為♡

今回は、塗装のアレコレを整理してみます。
お客様目線でしたら、お打ち合わせの際にデザイナーさんに塗装についてのご要望を伝えやすくなりますので、ぜひご覧いただければと思います。

それではペンキの種類について、水性と油性の違いから。

水性
メリット
・臭いが少ない
・価格が安い
・使用できる時間が長い
・安全性が高い
・扱いが比較的簡単
・艶消しが選べる
デメリット
・耐久性が油性に比べると少し劣る(最近はかなり進化してる)
・塗りむらが出やすい
・乾燥時間が長い
・摩擦に弱い

油性
メリット
・美しい仕上がり
・密着性が高い
・高い耐久性
・乾燥が早い
・艶を発揮しやすい
・水に強い
・耐摩耗性に優れる
デメリット
・有機溶剤を使う
・2液型など面倒な作業を伴う場合もある
・価格が高い
・室内での使用に向かない
・油なので後始末が面倒

大体このような違いがありますが、両方とも様々な種類があり、従来の水性・油性の弱点を補うような優れた商品も開発されてきているので、あくまでもこれは基本的な性格として覚えておくと良いです。

木部への塗り方の種類は主に3つ。
(1)染色塗装・・・木目を活かすが色は変える
(2)塗りつぶし塗装・・・木目を消し色も変える
(3)クリア塗装・・・木本来の木目と色を活かす、また全ての塗装のコーティングとして使用する

インテリアのイメージや空間のバランスによって
・木目が欲しいところ・欲しくないところ
・色を変えたいところ・ナチュラルにそのままがいいところ

を考えて、塗り分けていきます。

(1)染色塗装

木を染める塗装です。私の経験では大抵、油性塗料を使っています。
後で水性のクリア塗装で仕上げる時に滲まない為ですね。
ペイント薄め液油性カラーペンキを調合して求める色の液体を用意します。よく染み込ませる為、結構シャバめに作ります。
まず全体にローラーや刷毛で塗り広げます。
その後すぐに乾いた布でゴシゴシ拭き取ります!
ポイントは必ず木目に沿って拭くこと!!!

木目を弱めにしたいときは少し長い時間置いてから拭くと、木目の目が細かところにも染み込んでやや均一になるようです。
これは独自の裏技ですが、ローラーが足りないときなどは直接液体を乾いた布に少量浸して
そのまま塗りながら拭き取るように拡げると、コントロールしやすく上手くできますよ。布一枚でOK!

塗った感じは、このような感じです。

木の密度の違いによって、染み込み方が変わり、木目がより強調されます。
「染み込む」感覚なので、液体はシャバシャバに作ったほうが良さそうなのはなんとなく想像できますね。

木は種類によってイメージがガラリと変わりますが
色の割合を調節するだけで、簡単に違う種類の木の様に見せられてしまうのが、染色塗装の魅力ですね。

手前が板目・奥が柾目のイメージに、幅ハギ材サンプルを作っていただいた時の写真。
左は結構レトロな印象。真ん中はナチュラルめ。右は染色なしです。色をちょっと変えただけ。

(2)塗りつぶし塗装

これは、ザ・ペンキ な仕上がりのこれです。今回は屋内なので水性塗料

木目が消えると マットなソリッド という印象になり
ナチュラル感やごちゃつきを出したくない部分に向きます。
今回の物件では、全体的にエイジド・インダストリアな雰囲気の中に、マットブラックがピリリと効いたデザインにしたかったのでこの塗りつぶし塗装が活躍しました。

ペンキが均一に塗られた質感は、手の込んだ高級感が醸し出されるなぁと、塗装されたものを見ていつも思います。
少しのムラもまた、味わいなのです。とはいえ、塗り方が大雑把で汚いとそのまま表情に現れてきますのでヨーシヨシヨシ・・・・という気持ちで本当に優しく塗ると泡たちも少なく上手く塗れます。

文字を書くときと似ていますね。上手くなくても、丁寧に書かれた文字は美しいですよね。

(3)クリア塗装

クリア塗装にも実は種類があります。オイル、ウレタン、ラッカーが主たるところでしょうか。
中でも、耐水性や耐久性に優れ汎用性が高いのが水性ウレタン塗装です。
マニュキアでいうところのトップコートとして使います。
水性のウレタンは艶の加減も細かく種類を選べます。最近はシャビなーのがトレンドっぽいので大体3分艶を使ってツヤ感は抑えています。ちなみに艶の強い方が平滑な表面なので耐久性はアップします。

こんな感じです。透明ですがしっとり感が出ます。これでも3分艶です。

塗装の仕上げとして塗ると、手で触っても汚れがつきにくく、水拭きもできるようになるので
耐久性が必要な店舗の塗装部分には、必ずと言っていいほどこれで仕上げます。

以上が、塗装の種類の簡単なご紹介でした。


ここまでご理解頂けたのであれば、例えばお打ち合わせでデザイナーさんに「ここはまぁ、塗装で・・」とちょろっとごまかして言われた場合にも「塗装というのは、染色ですか?塗りつぶしですか?!どのようにお考えですか?!?!」と、どんなデザインになるのかキッチリ確認できますね。耐久性も心配ないようにシッカリ塗ってもらいましょう!

他にも、吹き付けやアンティーク塗装など、塗装の方法はたくさんあるのですが、また実際に触れた際にご紹介したいと思います。

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